2020年発売のiPhoneは、5G通信に対応するといわれています。また、すでに中国のXiaomiが2019年に5G対応スマホを発売することを発表しています。
時代はなんとなく5Gへ向かっていってる気がする...
そんなわけで今回は、
「5Gに対応すれば、スマホは今よりも便利になるの?」
という疑問を少し掘り下げてお話しようと思います。
通信規格の歴史
そもそも5Gとは?という方のためにおさらいです。
5Gとは5th Generationの略称です。つまり第5世代の通信規格のことをいいます。
次の表をご覧ください。通信規格の年表です。
1G
1979年、今より39年前に「1G」が登場しました。1Gは今と比べるとデータ容量が遥かに少ないため、音声しか送受信することができませんでした。要は電話ですね。
2G
1Gの頃のデータ容量をもう少し拡張して、メールができるようになったのが2Gです。電話や手紙が一般的だった頃に、いつでもどこでも携帯ひとつでやり取りのできるメールはまさに革命でした。また、このころからWebページの閲覧も可能になりましたがほとんどのページが文字ばかりで、今のように画像がたくさんあるようなWebページではありませんでした。
3G
10Mbps程度の通信が可能になったのが3G。携帯端末でも、画像がたくさんあるWebページをみることができるようになりました。このタイミングに登場したのがiPhone3G。スマホの登場です。
4G
現在の通信規格です。主に動画がまともに見られるようになりました。外出先でYouTubeを見られるようになったのも、この4Gのおかげ。4Gがなければとても見れたものじゃありません。Webページが「サクサク動く」と感じるようになったのもこの頃からですね。
5Gとは?
では、次世代通信規格5Gでは何ができるようになるのでしょう。
実は5Gは、今のスマホで新しく何かができるようになるといったものではありません。
5Gは速さが売りなのです。
今の通信速度では比べ物にならないほどに速くなります。なんと100倍。
Webページの読み込み時間はほぼ0。通信は行われている感覚はおそらくなくなっていくでしょう。5Gはスマホの完全体を作り上げる技術なのです。
通信速度だけじゃない
5G技術にはもうひとつの背景があります。
それは「IoT」です。よくモノのインターネット(Things of Internet)と言われていますね。文字通り、さまざまなモノがインターネットにつながって情報をやり取りするという概念を表しています。電子レンジやドライヤーなどもすべてインターネットにつながる未来です。「IoT」については後日記事でくわしくお話したいと思います。
実は既に、IoT機器の数は全世界で200億台近くに達しているといわれており、約40億人の人間の5倍も存在しています。
今後はさらにIoT機器が増加していくことが予想されます。つまり、これに耐えうる通信網が必要。それを実現可能なのが、まさしく5Gなのです。5Gは同時接続数も遥かに向上しています。IoT時代に突入するには必須の技術ですね。
また、自動運転技術も大量の学習データや計算で莫大な量の通信が必要となります。自動運転車の普及にも5G通信が必須です。
最後に
5Gは東京オリンピック開催の2020年までに実用化されるといわれています。世界中が日本に集まるタイミングで日本の技術力をアピールするのが狙いですね。
"5Gが実現すれば8K動画もスムーズに見ることができる"ともいわれていますが、私は現時点でも十分綺麗だと思うのでここにはそれほど期待していないです。しかしブラウジングにおいて「待つ」ということがなくなるのは非常に魅力的です。
今後2,3年はモバイル端末の大きな転換期になりそうですね。